ダイソン狂想曲
拙宅にはタダ飯食らいのアシスタント猫が二人ほど居候しており、夜中ともなればどったんばったんの猫リンピックが始まるため、彼らの御身からはらはらと舞い落ちるコーティング、ありていに言えば猫の毛がフローリングに積もり積もっていくわけです。特に、日差しの強烈なこの時期は抜けた毛が陽光に反射して、フローリングを掃いたように浮かんで見えるほど。
そんな事情もあって、我が嫁はかねてより、毛むくじゃら族の住まう家庭を救うと評される、「ダイソン」のサイクロン掃除機が欲しい、欲しい、と切に訴えておりました。
ちなみに、私はクイックルワイパーでこまめに拭き掃除をすれば充分に対応できるという立場であって、そもそも、「ダイソン」の値段を聞いて購入には二の足を踏んでおりました。
なにしろ、9万!!!とかします。学生時代から1万円以下の力の抜けた掃除機で事足りてきたトランスレーション猫としては、9万円はもはや掃除機の領域をゆうに越えております。このまえ購入したギターだって8万円くらいなのに。
しかし、「ダイソン」購入交渉は1年ほど淀みなく続いており、私としても、購入意欲を削ぐような発言や見解を嫁の脳内にせっせと刷り込んできてはいたのですが、ここにきてついに陥落。このチャレンジングプライスな掃除機を購入しないかぎり、「ダイソン」というブランドに固執している嫁の欲求が満たされることはないと観念し、だったらもう買っちゃいな、と。
しかし、実際に使ってみて驚きました。不本意ながら、「ダイソン」の吸い込みパワーの実力を認めずにはいられません。とりわけ細かい塵芥などは、それはもうキレイさっぱりと吸引してくれます。
あとは吸い込んだゴミが透明のタンクに溜まっていくので、家が美しくなっていく様子を眼で見ながら掃除できるのも、まあ、楽しい。
そういうわけで嫁は大満足しているので、まあ、家庭の平和のためにも買ってよかったかな。
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なかば廃人と化しながら猛烈な勢いで働いていた6月がようやく終わると、気がつけば外はすっかり夏もよう。容赦ない陽光と、肌にまとわりつく湿気の季節がやってまいりました。




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