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2009年1月

続・初島の野良猫問題に想う

Img_2800前にも書いたが、初島の猫たちが飢えに苦しんでいる。

猫たちの近況についてはこちらのサイトをご覧ください。写真つきで詳しい報告が載っています。

この近況報告を読むと、行政も島民も、言葉の力、インターネットの力を甘く見ているなあと思う。

ボランティアの方々がパソコンに暗いのは痛い。そのため、保護活動の様子を伝える情報、写真の露出がきわめて少ない。本件に対する猜疑心、つまり、こんなひどいことが現実に起こっているわけ? という反応も、Img_2803 こうした情報不足に依るところが大きい。

一昔前なら、これは致命的である。現場の声が届かなければ、それは世間の知るところとならない。どんな悪行も内々に処理され、揉み消される。

が、今はインターネットという頼もしい武器がある。

行政が密かに解決をもくろんでも、善意の第三者がそうした行為をネットを介して伝えることで、島の現実は世間に広まっていく。

島民も行政もインターネットの力をなめている。そこにつけいる隙がある。

ペンは剣よりも強し、だ。

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クマに喰われるくらいなら爆風スランプ

Img_2801友人がクマに襲われた。

といっても、夢のなかの話である。しかし、夢のなかとはいえ、友人がクマに襲われるのを何もできずに眺めているのは心痛の極みで、そんな夢を見てしまう私ってなんてひどい奴なんだと自分を責めずにはいられない。

状況はこうだ。

舞台は砂漠のどまんなか。砂漠にクマがいるなんて珍妙な話だが、まあ、近くの動物園かサーカス団から脱走してきたのかもしれない。

友人はクマと激しくガンを飛ばし合っている。Img_2809

私は何をしているのかといえば、アメリカはワイオミング州に「デビルズタワー」という巨大な柱状の岩があるが、ちょうどあんな感じに隆起した台地のてっぺんで心配そうに下を見ている。

高みの見物かよ。ずるいね、私。

と、右手からクマがもう一匹やってきた。友人も、そりゃねーよ、といった感じで、半ば諦めたような虚ろな顔つきになっている。

Img_2682なんとかしなければ、と私は思った。今、手を打たないと、友人は確実に食い殺される。ふと足元を見ると、銃が落ちていた。私はそれを拾って眼下のクマに銃口を向けた。

が、クマは後ろ脚で立って友人と取っ組みあいを演じており、うまく狙いが定まらない。気づけば、もう一匹のクマもすぐそこに迫っている。

絶体絶命だ。

クマと友人は柔道の組み手争いみたいなことになっていて、今、銃を撃てば、弾が逸れて友人を殺してしまいかねない。Img_2370

だが、撃たねばチャンスはない。ええい、ままよ。

私は眼をつぶって引き金を引いた。パン、と乾いた音がした。

と、その音が呼び水となったのか、原因はよくわからないが、突如としてハリウッド映画もびっくりの核爆発がどっかーんと起こった。二匹のクマも友人も爆風に呑まれて人形みたいに吹っ飛んだ。砂漠は跡形もなく消し飛び、照明が落ちたかのように辺りが黒一色に染まった。

私は柱状の岩のてっぺんで唖然としていた。

夢から覚めた私もベッドで唖然としていた。

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アシスタント猫能力分析・ぱぴこ編

アシスタント猫・能力分析、二日目。

今回は我が家に二番目にやってきた白猫(♀)、ぱぴこ嬢。Chart_papiko

総評

Img_2447総じて運動能力が低い。先輩のけろ号と追いかけっこをしても勝負にならず、いつも追い詰められ、亀のようにひっくり返って手足をジタバタさせるのが精一杯。

ジャンプ力も褒められたものではなく、後輩猫たちが換気扇の上に軽々と飛び乗るのを、冷たいフローリングの床から恨めしげに眺めている。

以前は愚行が目についたが、それでも本人なりに努力しているらしく、最近では思いがけず、知的な行動を披露することがある。とはいえ、用を足したあとで砂ではなく、なぜか隣の壁をがりがりと掻くとImg_2123いう奇行もみせるので侮れない。

会話能力の判断は難しい。というのも、猫語はてんでダメだが、なぜか猿語に精通しており、日常的にうききっ、うききっ、などと口走っては、けろ号を唖然とさせている。「うきき度」の評価が高いのはそのためだ。

甘咬みをいっこうに覚えない、いや、覚える気がないため、咬まれたほうはとても痛い、流血する。

Img_2219と、手厳しい評価が続いたが、ニンゲンの心をわしづかみにする妙な魅力があるため、いわゆる「いじられキャラ」として愛されている。必殺の「お尻プリプリ歩き」はマリリン・モンローをイメージしているようだが、噴飯モノ。

野心はまったくない。その点では、使いやすいアシスタントである。

判定:B-(我が道をいくタイプ)

報酬:食べられるものなら何でもいいわ

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アシスタント猫能力分析・けろ編

春闘シーズン到来。Img_2620_2

我が家のアシスタント猫たちもご多分に漏れず、ベアを要求してきている。リーマンショックを端緒とする不況の波を乗り切るため、猫たちの雇用主たる私、しがない翻訳人としても、成果主義に基づく給与制度を導入すべく、この機会に彼らの能力を項目ごとに細かく分析することにした。

まずは古株のアシスタント猫、けろ号から。

Chart_kero_2 全体的に高い能力を有している、優秀なアシスタント猫である。運動能力、会話能力ともに申し分ない。抜群の「うにゃらぱ度」は癒し能力の高さを示している。「カリスマ」も高く、その背中で後輩たちを引っ張っている。

反面、我が家に初めてやってきた猫ということで蝶よ花よと育てられてきたせいか、ニンImg_2410 ゲンへの依存度が高く、猫にしては例外的なほど独立心が低い。

かつては玄関の呼び鈴が鳴ると、一目散にベッドの下へ逃げ込んだものだが、最近ではだいぶ慣れたのか、以前に比べて「度胸」の値はかなり改善されている。

能力は折り紙つきである。先輩としての「優しさ」だけでなく、「厳しさ」もアピールしていくことが今後の課題か。

判定:A

報酬:グリーンフィッシュ、ささみ、特製スープなど

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長袖シャツで冬を乗り切ろうキャンペーン

Img_2667たまに街などを歩くと、みんな寒がりだなあ、と思う。

婦女子は皆、申し合わせたように長めのブーツを履き、獣の毛と皮をふんだんに使った分厚いコートを羽織り、大蛇のようなマフラーを首に巻きつけ、鍋つかみ兼用の手袋をはめ、もこもこのニット帽を目深に被り、雪だるまみたいなことになっている。

男子もそうだ。あれは何て呼ぶのだろう、使わないボタンがいくつもぶら下がっているぼってりとしたコートを着込み、両の前身頃をいかにも寒そうにぎゅっと合わせて子猫みたいにぶImg_2061るぶる震えている。

そんななか、長袖シャツ一枚にジーンズといういでたちでビートルズなどを歌唱しながら歩いている私は、明らかに浮いている。見ちゃいけません、と我が子の眼を手で覆い隠す親もいる。罰ゲームでもやってるのかしら、悲惨ね、と憐憫の眼を向けてくる輩も。

が、それは違うぞ。前提として、私は寒くない。寒くないから重くて肩の凝るコートなんていらないし、長袖シャツだけで事足りるのだ。真冬にImg_2122友人などに会うと、おまえ、寒くねーのかよ、と笑いと呆れの同居する顔つきで咎められるが、いや、ほんと、寒くないから。

「寒くない」というと語弊があるか。皮膚感覚が原始人並みに衰えちゃってる哀れなやつだと思われかねない。寒いことは寒いが、そこまで寒くはないというか、その寒さが心地よいわけで。

だいたい、寒いのは屋外だけで、店などに入れば暖房がバカみたいに効いており、その手のコートやらマフラーやらは脱衣を余儀なくされるので余計な手間がかかってめんどいImg_2664

その点、長袖シャツは隙がない。

暑かったら袖をまくって調節すればいい。コートを脱ぐのに比べて実にさりげない、いなせだ。これ一枚で半袖シャツにもタンクトップにもなる、いわば、シャツ界の万能プレイヤーである。

そういうわけで、私のクローゼットには見事に長袖シャツしか掛かっていない。明日にも氷河期がやってくるとも限らないので、コートも一着持っているが、年に数回しか着ない。

そんな私はかつて、イエローナイフという零下40度に達する極寒の地に暮らすイヌイットに、おまえの格好を見ているとこっちが寒くなる、と言わせしめたことがある。

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殺処分ゼロを目指す熊本市ってすごい

Img_2671胸の痛くなる話題が続いたので、ちょっと息抜き。

最近知ったのだが、熊本市ってすごいっすね。ここの動物愛護センターでは「殺処分ゼロ」という途轍もない目標を掲げて、その実現のため、職員が一丸となって取り組んでいるのだ

驚嘆すべきは、10年前と比べて、熊本市での犬の年間殺処分数が10分の1になっていること!!! まさに有言実行。素晴らしい。拍手喝采。Img_2681

で、彼らは実際には何をやったのかというと、「嫌われ役」にまわったのである。

つまり、愛護センターに犬・猫を持ち込む不埒な飼い主を叱り飛ばし、ときには殺処分の現場に立ち会わせるなどして、飼い主の意識改革を推進したのだ。

激しく共感。姑息的な対策では根本的な解決にはならない。何事も、最後には人の心の問題になってくるのだ。昨日のブログでも言ったが、心の持ちImg_2618ようなのだ。それが変われば、社会は変わるのだ。そうなのだ、そうなのだ、バカボンのパパなのだ。

動物愛護法では、飼い主が犬・猫を動物愛護センターに預けに来たら、行政としてはこれを断ってはならないとうたっている。

この法律が愚かな飼い主の増加を助長しているという向きもあるが、熊本市はこの法律を逆手にとったわけだから偉い。

つまり、飼い主が犬・猫を捨てるため、愛護センターにやってきたときこそチャンスだと見たわけである。そして嫌われ役に徹し、批判も甘んじて受けながら、何年も地道な説得を続けてきた努力が数字となって表れた。

偉い。頭が下がります。Img_2615_2

やっぱ、やればできるんだなあ。熊本市が成功したのは、一にも二にも「絶対にやってやるんだ」という意志の強さだと思う。いいね、意志の強さ。好きです、こういうの。

熊本市のホームページではなんと、犬・猫の里親探しも行っている。

たいていの人にとってはどうでもいいことなのかもしれないが、毎年何十万頭も犬猫が殺処分される社会より、殺処分されない社会のほうがベターに決まっている。

長野県の動物愛護センター、「ハローアニマル」も進んでいる。ここでは地域猫活動に注力していて、特に松本市では「信州コムキャット」運動と称して4年間で野良猫の数を6分の1に減らしたそうだ。野良猫に餌をあげても、咎められることなどまったくない。むしろ市民の鑑である。

やっぱりこっちも、官と民が一丸となって取り組んだ結果だ。初島との差はなんなんだ。

希望がちょっぴり湧いてきました。

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初島の野良猫問題に想う

Img_2679

初島の猫たちが飢えに苦しんでいる。

なぜか。

島民が野良猫への餌やりを禁止したから。

なぜか。

島民が鼠対策の切り札として島に持ち込んだ猫が増えすぎたから。

心が腐っていると思う。Img_2675

なぜに共存できぬ。彼らは孫の代まで猫たちに呪われよう。

共存は理想論ではない。現に、野良猫たちを受け入れて活況を呈している「猫の街」や「猫の島」は各地に存在する。

要は心の持ちようなのだ。

ニンゲンとは妙なもので、いったん好きになってしまうと、その人の短所が見えなくなる、愛おしくなる。ひとつの短所を受け入れることで、多くの 長所が見えてくる。

Img_2614私は猫バカ歴二年の若輩者だが、嫁が茶色い毛毬みたいな子猫を拾ってきたときは激しく取り乱した。もう別れよう、とすら思った。当時はペット不可のアパート暮らしだったし。結局、里親さんが見つかるまでという条件で、一時的に保護することにした。

いつになったら里親さんは見つかるのか。鳴き声を聞きつけた隣人が大家にちくるのではないか。そうなったら我らはアパートを追い出され、路上生活を強いられるのか……

そんなふうに煩悶しながら病に衰弱した子猫を看病するうち、吹っ切れた。

じゃあもう飼っちゃえと。

その後の展開は早く、二ヶ月後にはペット可のマンションに引っ越していた。子猫のことを「受け入れた」結果、くだらない悩みがいっきに解消した。

気がつけば猫に囲まれていたが、今の暮らしのほうが楽しい。Img_2631

私の財力と時間では白熊やユキヒョウ、アフリカの難民たちは救えないが、猫たちなら救える。

動物愛護に励んでいる気持ちなど毛頭ない。というか、「動物愛護」という言葉自体、薄っぺらな印象で好感が持てないし、お互いの立場を押しつけ合うだけの不毛な議論にも興味はない。

目の前に救える命がある。なら、できるだけ救ってやろう。ただそれだけだ。

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猫文学翻訳プロジェクト・第二回

Img_2618儚き夢が覚めるそのまえに(翻訳率40.9%)

マイケロ・チャトーラ著

「久しぶりだな、葉緋子」

虎二郎は静かににゃんこ。葉緋子とは大学時代のにゃんにゃんで、警視庁にゃんぽにゃんが凶悪犯罪捜査課にゃんごろにゃん、うにゃらぱにゃんこ腐れ縁にゃんきゅ。

「元気そうね、虎ちゃん」Img_2633

「よしてにゃん、こんなおっさんに向かって」

「照れちゃって、かわいいにゃん。昔からあなたはにゃんきち。飲み会にゃんにゃバーのスツールに座って孤独をくるるるるるっ」

虎二郎はにゃんだ。にゃんだきゃにゃん。葉緋子はそういう女だ。美しい薔薇には棘がある。

Img_2617警視庁でもきゅぱ女刑事としてにゃんごろん泣く子も黙るごろごろうにゃ、うにゃ、うにゃ、にゃんとにゃらにゃらにゃにゃんがにゃん、取調室に嵐が吹くにゃんにゃかにゃんにゃん、カツ丼など頼もうものならにゃんにゃあご、修羅場と化した。

「昔語りはよそう。とにかく、今はまだにゃ」

葉緋子は柔らかな笑みを浮かべにゃんにゃ。こういう笑みを浮かべるときの彼女はImg_2635にゃんにゃらにゃん。虎二郎はひとしきり黙ってからにゃんにゃんした。

「頼みごとがあるんだろう。でなきゃ、おまえは会いにこない。にゃーご、にゃーご……」

「鋭いのね、さすが売れっ子の探偵さん」

見つめ合う二人のあいだに濃密な空気が流れた。懐かしい空気だった。にゃんにゃんにゃらにゃにゃが互いの夢ににゃんだかにゃん。

続く……

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猫文学翻訳プロジェクト発足

「猫文学翻訳プロジェクト」発足のお知らせImg_2414_3

・本プロジェクトの目的は、世界初にして唯一の猫作家、マイケロ・チャトーラ氏(2歳)の著作の数々を、著名な猫語研究家たちの協力のもと翻訳を進めていくことにある。チャトーラ氏の素晴らしい作品が文壇に衝撃を与え、猫文学の奥深さが広く認知されるようであれば幸いである。

・現在は、チャトーラ氏の代表作とも言うべきハードボイルド作品、「探偵、立嶋虎二郎」シリーズの最新作、「儚き夢が覚めるそのまえに」を鋭意翻訳中である。今回、チャトーラ氏の特別許可を得て、本ブログにおいて、作品の一部を世界初公開することが実現した。

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Img_2408儚き夢が覚めるそのまえに(翻訳率20%)

マイケロ・チャトーラ著

 虎二郎は言った。

「にゃん?」

 寒い朝だった。にゃごコーヒーを淹れてにゃんにゃぱテーブルにゃ、寒さがにゃろっぽにゃ堪えた。にゃご霧もやにゃごにゃんコーヒーを、朝にゃんが、にゃんにゃん、ぐいと飲み干す。うきょきか、にゃん新聞にゃごにゃくどかっと坐りれらにゃんこ。Img_2409

「にゃあ……ちっ」

 にゃにゃんがにゃん。にゃにゃんがにゃん。

「ミルクを切らしてる。にゃあにゃあ、うにゃ」

 にゃ、にゃっくろ。虎二郎はにゃみにゃみにゃんにゃらにゃぽんぬミルク。にゃあご、にゃあご、足をぽんと投げ出しごろにゃん新聞を にゃん。うにゃあうテーブルにゃあ。地団駄を踏んで悔しがった。

Img_2233にゃんだらにゃん?」

 にゃにゃ! にゃっころにゃんぽ! にゃんにゃんにゃん!

「まったく驚いたな、赤玉とは」

 虎二郎にとって赤玉はにゃにゃにゃんにゃんにゃら、赤玉うきゃっこ、赤玉にゃんぽ。蓋し、にゃごにゃんうにゃ赤玉にゃうにゃらぱる、忌々しい夢だった。にゃっぽ、にゃぎ、赤玉にゃす、嵩にかかってにゃって怒涛のごとくにゃあんにゃんコーヒーカップをにゃん新聞にゃごらシンクへにゃんにゃん。

冷たい風が心の襞をそっと撫でたうにゃらぱ。

続く……

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猫語大辞典#5

うききっき【Ukikikki】Img_2453

①(動詞で)~を休み休み言う

例:うきゃきゃきゃきゅう? にゃきゃらきゃうきききゃうきにゃ、きゅうにゃにくっきゅ! うきゃらうききっき

訳:毛先がキュウ? 猫の毛はハブラシじゃないのよっ、キュウなのはニクキュウだけっ! バカも休み休み言ってほしいわっ

Img_2181②(名詞で)ファーミネーターなどで抜き取った毛を丸めてできる毬、毛玉、毛ボールなど

例:うききっきうききっきうききっきうききっき、うきききききききっ、うきききききききききききききききききゃきゃきゃきゃ~!!

訳:毛玉だわ毛玉ケダマKEDAMA、あーもう、転がしたくてたまらない、遊びたいのよ、転がしたいの、コロコロやりたいの、転がさせてよっ、後生だわっ!

③(俗語で)ジミヘンImg_1947

例:うきっ、うききっき? うきょう、きゃきゃきゃらぽにゃ。にゃんぽりゃいぶうき?

訳:えっ、ジミヘン好きなの? 奇遇ね、あたしもよ。今度ライブ行く?

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まずは観ることから始まる

Img_2546ニンゲンの暮らしは矛盾に満ちている。

がゆえに、どんな問題であれ、そもそも矛盾を孕んだニンゲンが惹起するものだから、切り取る面によって善にも悪にも見えるのであり、それらはしょせん、矛盾という大樹に生える枝葉でしかない。

だからといって、虚無的になる必要はない。ニンゲンはまずもって表の現実を生きねばならぬ。普段からそうした矛盾ばかりを意識していたら疲れてしまうし、だいいち生きていてつまらない。

ただ、時折、そうした矛盾、裏の現実をのぞいてみても損はない。

先日鑑賞したドキュメンタリー映画、『犬と猫と人間と』も、そんな社会の孕む矛盾を淡々と見せてくれる作品だった。

以下、映画情報。

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自主制作映画『犬と猫と人間と』
映像制作グループ ローポジションBlog

現時点で予定されている上映会は次のとおり。

■2009年2月22日(日) 完成記念上映会
 午前の部:開場:10:00 上映:10:30~
 午後の部:開場:13:30 上映:14:00~
 場所:女性と仕事の未来館ホール
 JR田町駅三田口(西口)から徒歩3分
 地下鉄(都営浅草線、都営三田線)三田駅A1出口から徒歩1分
 入場料:1300円(高校生以下:1000円)

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影は、光の射すところにできる。Img_2102_2

華々しいペットブームの陰には、人目に触れぬよう巧妙に隠された闇が広がっている。動物好きですら目をつぶってしまいがちな闇が。

そうした闇に触れて楽しいことなどひとつもないが、確実に変わってくるのは言葉の持つ重みだろう。

唱えるのが異であれ同であれ、その目で現実を見た人の言葉は響きがちがってくる。

まずは観ることから始まる。そういうドキュメンタリーだ。

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リサイクルショップの仁義なき戦い・後編

Img_2506後編。

なんと卑劣な。

電話でのさわやかな対応は客を店まで誘い込むための偽りの顔で、その裏ではしたたかに算盤を弾いていたのか。

客がのこのこやってきたらあとは簡単だ。挨拶代わりの「買い取れません」ジャブで出鼻をくじき、間髪入れずに、「ただし、一円でなら私の裁量で買い取りましょう」と恩着せがましく追い打ちをかける。

希望を粉砕された客は意気消沈し、自暴自棄になって一円でのImg_2527買い取りを承諾する……。

これが敵の描いたシナリオの全貌である。

舐めるな、アルバイター。

いくら私が零細な翻訳人でも、そんな浅薄なお為ごかしに騙されるほど嘴は黄色くない。

罠を見抜いた私は勝ち誇った笑みを浮かべると、

「ふっ、十年早い」

とだけ言い残し、風のようにその場を去った。今頃あの店員は地団駄を踏んで悔しがっているに違いない。呪うがいい、おのが未熟さを。

Img_1948が、静かなる戦いには勝ったが、後部座席には今もなお、ばかでかいマッサージチェアがでんと居座っている。こいつをなんとかしなければやはり私の負けである。

と、沿道にひっそりとたたずむ流行ってなさそうなリサイクルショップが。藁にもすがる思いで入店し、スタッフらしきおばちゃんにチェアの買い取りについて訊いてみると、好条件で買い取ってくれると言うではないか。

私は快諾して金銭を受け取ると、嬉しさのあまり、そのおばちゃんに、御麩Img_2012ウスでは買い取り価格が一円だったんですよ、と愚痴ってみたところ、おばちゃん、話に乗ってきて、いや、あたしもね、あそこにごみ袋三つぶんの洋服を持ち込んだら三百円とか言われてね、ほんと頭にきちゃったわ~と憤慨、他のスタッフもわらわら集まってきて、あそこの店はひどい、悪徳商法だと仕事もそっちのけでわいわいやり始めた。

私は、それじゃ、と言ってから店内をひとまわりし、帰りのエレベータに乗るため、レジの横を通った。

と、相変わらず話に盛り上がっているおばちゃんのひそひそ声が耳に入った。

あ、一円の人よ、一円の。一円の人のお帰りよ……

他のスタッフもおばちゃんに同調して、一円の人、一円の人と中途半端な小声で連呼している。

私はなんだか自分の価値が一円しかないように思えてきて、やるせない気持ちでエレベータに乗りました。とほほ。

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リサイクルショップの仁義なき戦い・中編

Img_2240中編。

ひとしきり沈黙が続いたのち、彼は驚くべき台詞を口にした。

「その、こちらのチェアは買い取り致しかねます」

私は愕然とした。そう言われるのがイヤだから、事前に電話確認して店舗を訪れたんだっつーの。呆然とたたずむ私を見て、店員がたたみ掛けてくる。

「仮に買い取る場合は、一円ということになりますが……」Img_2241

ぎょぽーん。あい、べっぐ、ゆあ、ぱーどん?

一円、いちえん、いちYEN、イェン、イェン、イェン……

私は素で絶句し、激戦の果てに僅差の判定で敗れ去ったボクサーのように立ちすくんだ。風の音までが、一円、一円、アハハハ~ン、と囁いているように聞こえた。

店員はしゃちほこばって返事を待っている。

Img_2244私は考えた。このチェアを持ち帰るということは、とりもなおさず、半泣きになって運んだ努力が無駄になるということであり、もう一度、七階の我が家までえっさほいさ運び入れる必要が生ずるということだ。

マジ、かったりーって。あーもう、自棄だ、売っちまうか。

が、しぶしぶ承諾しようと口を動かしかけて、気づいた。

ははーん、そういう作戦か。

危ない、危ない、まんまと彼奴らの術中に嵌まるところだった。Img_2504

つまり、彼奴らにとって、チェアを一円で買い取ることは既定路線だった。が、買い取り価格が一円だとわかっていたら、三日続けて徹夜マージャンを打ったあとならともかく、まともな人間なら、わざわざ一円のためにクソ重たいチェアを店まで持っていくのは間尺に合わないので、心変わりしてそのままチェアを使い続けようとするだろう。少なくとも、売却処分という考えは一時、保留するはずである。

だからこそ、彼奴らは電話でチェアを買い取るとだけ言い、具体的な買い取り価格についてはお茶を濁したのだ。

後編に続く。

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リサイクルショップの仁義なき戦い・前編

Img_2507過日。

職業柄、腰痛がひどく、長らくマッサージチェアを愛用していたが、このチェア、どうにも図体がでかく、椅子を引くたびにガツガツ当たって疎ましく感じていたので、思い切って売却することにした。

が、とても嵩張るチェアである。ぶっつけでリサイクルショップを訪れて買い取りを拒否されたら悲しいし疲れ損なので、私ったら賢いね、確認のため、まず、御麩ハウスという近くのリサイクルショップに電話した。Img_2508

対応してくれた店員にマッサージチェアは買い取ってもらえるのか尋ねてみると、 二つ返事で、

買い取りましょうとの回答が。

ならば、善は急げ。霧雨舞うなか、10キロ近くあるマッサージチェアを半泣きになって駐車場まで運び、これを車に積み込むと、鼻息も荒く御麩ハウスに向かった。

一階のパーキングスペースに車をImg_2510停め、ひとまず二階の買取カウンターへ赴いてみる。暇そうな店員をつかまえ、さっき電話でマッサージチェアの買い取りを頼んだものですが、と気さくに伝えると、

彼の顔色が変わった。

弛み切っていた表情がとたん、厳しくなった。

その豹変ぶりに私は狼狽した。が、店員は浮かない顔をしながらも、ひとまずモノを拝見しましょう、と溜息まじりに言うので、一階に停めてあるヴィッツ号のところへ案内する。道中、店員は、はあ。ふう。と、嘆息しっぱなしである。Img_2515

トランクを開け、倒した後部座席のうえに鎮座するマッサージチェアを指差し、これなんですけど、と渋面を崩さない店員に伝えた。

と、彼は腕組みしたまま、うーんと唸ったきり押し黙ってしまった。

なんなんだ。こうやってしかめっ面で査定するのが彼の流儀なのだろうか、あるいは店の方針か。

私は息を呑んで彼の決断を待った。

中編へ続く。

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風になること、鳥になること

Img_2482私はバイクに乗らないが、以前、バイク乗りの友人になんでバイクに乗るのかと尋ねたら、

そうね、風になれるっつーかね、

みたいなすかした答えが返ってきた。

そうか、風になりたいのか。

確かにそうだ。私は晴れた日にはよくドライブに繰り出すが、車がしょせん鋼の装甲に覆われた乗り物である以上、いくらハイウェイをぶっ飛Img_2448ばしても、吹き抜ける風をじかに感じることは叶わない。

窓を開けて強引に風を感じるという手もあるが、猛烈に吹き込む風によって梳った髪は落武者のように乱れるだろうし、だいたい、風の音がゴーゴーうるさくてCDの音楽がまったく聴こえず、辛くて苦しいだけで、同乗者もたまったものではない。初めてのデートでこうやって風を感じようものなら、十中八九、振られる。

Img_2041チャリンコも下り坂なら風になれて気分がいいが、上り坂では風になる前に疲れてしまって家に帰りたくなる。

だが、バイクなら己が肉体を弾丸と化すことで風と戯れ、風に挑み、風と語らうことができる。風になりすぎて風と散ってしまうこともあるが、そうした危険もまた、バイクの持つ魅力のひとつなのだろう。

この延長線上に、鳥になりたい、という人たちがいる。

鳥になったら風にぐんぐん乗れて気持ちいいじゃない、と訴えるのだが、その説は「鳥になること」のプラス面しか見ていないと思う。Img_2234

鳥になれたら空を飛べてさぞかし快適だろうが、それはとりもなおさず、鳥として生き、暮らすということであり、鳥は生きるため、ミミズやらゴカイやら芋虫やらを捕食せねばならぬ。

私はそこまでして鳥になりたくない、飛びたくない。

そうやって友人に力説してみたところ、おまえとは話にならんみたいな冷めた顔をされたあげく、昼飯を奢らされた。

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猫ランドへの道、第二章

Img_2411猫ランド。

端的に言えば、猫たちを連れて田舎でのんびり暮らしましょう、という計画。

だからべつにアミューズメントパーク的なものではなく、ちっとも「ランド」ではないのだが、「トムとジェリー」で激しく描かれるように、猫と鼠は仇敵、永遠のライバルである。

にもかかわらず、現在、この国に存在するのは「鼠」のランドだけ。それじゃImg_2381あ不公平だあんまりだ猫の権利はどこへいった、ということで、敢えて「猫ランド」と銘打っている。

それに自宅の住所がたとえば「新潟県十日町市猫ランド22-5656(にゃんにゃん、ゴロゴロ)番」となっていたら、ちょっと楽しいし。

配達業者の方々や郵便屋さんも宛名を見て、え、猫ランドですか、と怪訝な顔をするだろうしね。私はそれを二階の物見台から眺めてニヤニヤする、いや、ニヤニヤしたい。

Img_2388そんな「猫ランド」建設にあたってもっとも危惧されるのが、捨て猫の問題であろう。

野良猫への餌やり、地域猫活動、避妊・去勢の問題には賛否両論あるが、そもそも、そうした議論が起こるのは、「飽きたから」「引っ越し先がペット禁止のアパートだから」「勝手に増えて飼えなくなったから」といったなめくさった理由で命ある動物たちを気安く捨てる、あるいは保健所に引き取らせる無責任な飼い主が多数存在するからである。

彼らが諸悪の根源であり、咎めを負うべきなのは明らかなのだが、結局、Img_2395この罪人ども(ペットを捨てるのはれっきとした犯罪です)は闇夜に紛れて巧妙に、人目につかぬようペットを放棄するため、捕まえることがきわめて難しい。

現状では、腹立たしいことだが、捨てたもん勝ちの状況になっている。

そんな状況下で「猫ランド」を建設するとどうなるか。

「猫ランド、猫の国か。ならば我が家で飼うのに飽きたこの老猫も快く引き取ってくれるであろう、いや、そうにきまっている、こんなにかわいいんだから」と「猫ランド」のコンセプトを都合よく解釈する悪人が続出、我が家、つまり、「猫ランド」の玄関前に捨て猫があふれるという事態が想定される。

そこで対策を練ってみた。

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恥はかいて捨てるべし

Img_2407家族が集まって酒を酌み交わし、馳走に舌鼓を打つ大晦日というのは、アルコールの力も手伝って、一年のうちでもとりわけ、意外な人の意外な過去、封印されていた恥が暴露されやすいものである。

今年、その憂き目にあったのは我が兄であった。

酔った勢いで自発的に恥を曝した感もあるが、とにかく、兄がタンスの闇から引っ張り出してきたひと束の写真には衝撃的な姿が写っていた。 Img_2385_2

今でこそチョイ悪いふう小太りな我が兄だが、かつては生粋のロッカーとしてぶいぶい言わせていた。ロッカーといっても、更衣室でよく見かける鞄やら服やら靴やらを一時保管しておくためのあれではなく、音楽としてのロックを演っていたのである。

現在の兄の姿しか知らない私の嫁は、贅肉がなく、すらりとやせ細った高校時代の彼の姿に真顔で驚いたのち、腹を抱えて笑い転げた。私も久しぶりに見る瑞々しい兄の姿に顎が外れるほど笑った。

Img_2402_4それで思い出した。

そういえば私も大学時代、友人に誘われて、なにをとち狂ったか、演劇をやったことがあったっけ。そのときのビデオがどこかに眠っているはずである。

家に帰ってクローゼットを引っかきまわしてみたら、出てきた。

昔の自分の姿を見るのは恥ずかしいものだが、まあ、正月だし、嫁の知らない学生時代の私に会わせてやるのも乙なものじゃないかと思い、いざ、上映会。

とたん、死にたくなった。Img_2417_2

恥ずかしすぎる。

どうらんを塗りたくった自分の顔がテレビ画面に大写しになるたび、毛穴という毛穴から脂汗が噴き出した。いてもたってもいられなくなり思わず絶叫、ベランダに出て乾布摩擦をやりたくなった。素面では直視できぬとビールを呷ったが、感情が余計に昂ぶってテンションは天井知らずに上昇、顔面は猿の臀部のように深紅に染まって炎上した。

そうやって身悶える私を尻目に殺して、嫁は抱腹絶倒していた。

いい年になりそうだ。

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新年のごあいさつ

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