ナツメグ歩記
2009年10月29日(木)
20時30分
自宅
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ナツメグの後ろ脚が動かなくなった。
最初に気づいたのは妻だった。ナツメグは元々人慣れしていない雌の子猫で、保護してから2カ月経った今でも、私たちの姿を見かけるとうーっと唸ってからパソコンの陰にさっと隠れてしまうという有様だった。
そんなナツメグがカーペットの上に寝転んでおり、妻が近づいても唸りはするが逃げようとはしない。だから妻は喜んだ。ああ、ようやくなっちゃんが心を開いてくれたのかしら、と。
今までろくに触れなかったナツメグの体をそっと撫でてみて、妻は初めて気づいた。
ナツメグが逃げないのではなく、逃げられないことに。
「なっちゃんの様子がおかしい」
風邪をひいてベッドに伏せっていた私は、妻のいつもとは違う声音に冷たいものを感じながら、ナツメグのいる部屋に入った。
私が部屋に入ると、ニンゲン2人に見下ろされてさすがに驚いたのか、ナツメグはいつもの彼女がやるように本気で逃げようとした。
ただ、脚が動かなかった。
かろうじて動く両腕を床に這わせて、平泳ぎをするようにのろのろと逃げるだけで、実際にはほとんど動けていなかった。
後脚が麻痺しているようだった。小さな脚からぬくもりが消えていた。
麻痺の理由は分からないが、とにかく病院で診てもらうのが先決だった。しかし、すでに時刻は夜9時近く、かかりつけの病院はとっくに閉まっている。
確実なのは、以前けろが膀胱炎になったときに駆け込んだ横浜夜間動物病院だが、車で30分の距離とはいえ折悪しく私の体調が芳しくなく、保険に入っていないナツメグの診察料もかなりの額に上ると思われた。
と、妻が言った。近所に夜間でも急患を受け付けてくれる動物病院があったはずだわ、と。パソコンで電話番号を調べて電話してみる。
病院の対応は実に丁寧だった。
麻痺の原因はいろいろと考えられる。心筋症を起こして血栓ができ、後脚が麻痺したのかもしれない。ただ、通常は大人の猫がなる病気で、ナツメグのように生後半年弱ときわめて若い子猫がなるケースはゼロではないが稀である。外傷性の麻痺も考えられるが、いずれにしても、小さな病院では充分な設備がなく、正確な診断を下すことが難しいというのが答えだった。そしてすぐに処置をしないと危険だとも告げられた。
もはや一刻の猶予も許されない。
私たちは取るものも取りあえずナツメグをキャリーケースに入れると、一路、横浜夜間動物病院へと車を走らせた。
(ナツメグの現況を知りたい方はこちらのブログをご覧ください。本「ナツメグ歩記」では当時の状況をゆっくりと再構築していきますので。とら猫)
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コメント
今、読んできました。
急になんて、そんなことがあるんですね。
なんとか、頑張ってもらいたいと、心からいのっています。
投稿: fukko | 2009年11月 2日 (月) 10時08分
詳しい状況を読んできました。。。
大変なことあったんですねぇ
でも、最後まであきらめず、
なっちゃん、少しずつでも良くなって
本当に良かったです。
とら猫さんも体調が悪かったようで・・・
今日あたりは寝込んじゃったかな?
なっちゃんが少しでも今より良くなって
元気になりますように。。。
投稿: もちゅみ | 2009年11月 3日 (火) 18時25分
Fukkoさん。
本当に突然のことで……。
今のところ、ナツメグは日に日に快方に向かっております!
このまま治るんじゃないかって気がするほど。
投稿: とら猫 | 2009年11月 3日 (火) 23時45分
もちゅみさん。
私、39度の高熱が出たんですが、ナツメグの件で東奔西走するうちに熱がすっ飛びましたね。
ナツメグのほうは今のところ、順調に回復しているといってよさそうです。ステロイドが効いてるのかも。
投稿: とら猫 | 2009年11月 3日 (火) 23時47分