むじ~く猫

サイモン&ガーファンクルがやってくる!

_3260532最近、更新をさぼりがちですみません。

それはともかく、予期せぬことが起きた。

今夏、サイモン&ガーファンクルが16年振りに来日するのだ。この名声をほしいままにしてきた史上最強のデュオも、今年で両者とも67歳になるという。もう立派なお爺ちゃんである。

こうした大物アーティストが来日する際のお決まりの謳い文句は_3260526 「最後の来日ツアー!」というやつで、エリック・クラプトンなんかはいったい何度「最後の」来日ツアーを敢行すれば気が済むのかわからないほどだが、こと、サイモン&ガーファンクルに関しては、そもそも二人揃って活動すること自体が珍しく、しかもこの高齢とあっては、さすがに嘘偽りない「最後の来日ツアー」となりそうだ。

ちなみに、私の音楽体験はヘビメタに始まって、ハードロック、オルタナティブロック、クラシックロック、フォークロック、フォークと変遷しており、サイモン&ガーファンクルのような洗練され_3250471 た繊細な音楽を聴くようになったのは、比較的最近になってからである。

そのため、前回の来日時は彼らになんぞ目もくれずに、ハロウィンやらジューダスプリーストやらを聴きあさって月に向かって吠えていた。

そういうわけで、たしかに彼らの旬はとうに_3290704_2過ぎてしまっているが、この思いがけない来日のチャンスを逃すわけにはいかない。願わくば、東京ド ームというふざけた会場ではなく、もっとキャパの小さいコンサートホールでしっとりと彼らの極上のハーモニーに浸りたいところだが、再結成して来日すること自体が奇跡に近いので多くは望むまい。

すでにチケットは先行予約で申し込み済みだが、会場が東京ドームとバカでかいだけに、チケットが売りさばけずに来日キャンセル、なんてことにならなきゃいいが。

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パセリ、セージ、ローズマリー、ぽちっ

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ジャクソン・ブラウンに想う

Img_1614ジャクソン・ブラウンのライブに行ってきた。

ちなみに嫁は、ジャクソン・ブラウンとジェームス・ブラウンをごっちゃにしていて、あの人、死んだんじゃなかったっけと微笑ましいオトボケをかましていたが、無論、同じブラウンでもジャクソンは現役バリバリ、ってわけでもないけれど、まあ、健在である。

結論。先日のキャロル・キングも懐古趣味なんて言わせないほど圧倒的なパフォーマンスで魅せてくれたが、ジャクソン・ブラウンも素晴らしかった。数年前のアコースティックツアーにも参戦していた同行の友人もいたく感動していた。そのときもやはり、新宿厚生年金会館が会場だったらしく、ジャクソン氏、よっぽどこの会場が気に入ったんでしょうかね。Img_1616

当然のことながら、聴衆の年齢層はエッフェル塔並みに高かった。たぶん、うちらなんて若いほう。

そして、見つけた。

我らの数列前方に、凡人とは一線を画するノリで、魔物に憑依されたかごとくビートに合わせて激しく体を揺さぶる二人組。

ひとりは下町の工場の社長風の、ビートたけし扮する「冗談じゃないよ」のギャクで有名な鬼瓦権造を思わせる風貌の老オヤジ。

Img_1618もうひとりは、頭にペーズリー柄のバンダナ、ジージャンにジーパンというなりの佐藤蛾次郎そっくりの髭オヤジ。

そう、元ヒッピー族である。

きっと若かりし頃はイージーライダーに憧れ、なけなしの金をはたいてふたり連れだって渡米、チョッパーのハーレーをレンタルし、ぼーんつーびーわ~いるど、なんて青空に向かって絶唱しながら、ハイウェイ66を時速百マイルで暴走して一陣の風となったに相違ない。

そんな彼らも互いに歳を重ね、別々の道を歩み、家庭を築き、一戸建てをImg_1647購入してローン地獄に苦しみ、息子がぐれ、娘を嫁に出して結婚式で号泣し、初孫の成長を見守るのが老後の楽しみじゃわい、ふおっふおっふおっ、なんつって人生の黄昏どきを過ごしているのだが、ジャクソン・ブラウンのような同時代を生き抜いたアーチストが来日するときのみ、そのヒッピーの血が燃えたぎり、ピーター・フォンダとデニス・ホッパーになりきって再会、あの青春をもう一度とばかりに一心不乱に音楽に身を委ねているのであろう。

素敵だ。

ライブが感動のうちに終了し、照明がつくと、その淡い光に彼らの曇りない笑顔が輝いてみえた。

いいね。実にいいよ、オヤジ。またどこかの会場で会いたいよ。

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キャロル・キング

Img_1650キャロル・キングのコンサートを鑑賞するため、虚ろな衆生の世に顕現せし魔窟のひとつ、ガングロ、コギャル、腰穿きズボンといった物の怪が昼夜を問わず徘徊する街、東京は渋谷まで出掛けていった。

キャロル・キングも、もう66歳。

1971年に発表されたアルバム、邦題「つづれおり」は、老いも若きもロック好きもポップス好きもパンク好きもヘビメタ野郎も引きこもりもニートもホームレスも必聴の、一生の宝物になること間違いなしの、ささくれだった暮らしに潤いを与えてくれる、一片の隙もない、一人一枚持たなきゃ終身刑という法律が来年にでも施行されて然るべき名盤なので、持っていない人はすぐにアマゾンで購入すべし。

キャロル・キングの素晴らしさについては、その手のファンサイトがネット上Img_1619 に溢れているので、そちらを拝見されたし。

ライブは実によかった。

ベスト・ヒット・ライブと銘打っているだけあり、最初から最後まで名曲、名曲、名曲、名曲のオンパレード、強いて言うなら、19人の料理の鉄人が各自拵えた料理を詰め込んだ幕の内弁当のような豪華さで、全19曲、余すところなく堪能できた。

Img_1620ピアノとアコギ2本のみというシンプルなセットもよかった。シンプルな構成だけに彼女の歌声がじかに心に響き、染みた。

会場も超大物にしてはほどよい大きさで、キャロル・キングを近くに感じられた。

向って右手の帽子を被ったサポートギタリストも、おちゃめな所作とジョージ・ハリソンのような微妙だが味のあるギター、飾らないプレイでもってコンサートのコンセプトたる「Welcome to my living room」を体現しているようで、惚れた。

それにしても、とんでもない66歳である。声が若い。声量もすごい。ピアノのプレイも繊細かつ豪快、音のひとつひとつが弾けるような演奏だった。Img_1624

会場についてチケットが幾らだったのか初めて知らされた嫁は、その額にしばらく放心状態に陥り、周囲に空虚なオーラを漂わせていたが、ライブが進むにつれ、音楽のもたらす癒しの効果によって心が解放されていき、アンコールの「You've got a friend」ではもう、感極まっていた。

クールで鳴らす我が嫁をして感涙せしむるとは、すごいぜ、キャロル・キング。

いや~、素敵な夜でした。

まだ国際フォーラムのライブが残っているので、音楽好きの方は、ぜひ。

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すごいなジミヘンは

Photo最近、とにかくこの人はすごいなと思わずにはいられないのがジミヘンこと、ジミ・ヘンドリックス。言わずと知れたロック界の伝説的人物。偉人。

昔はね、そんなにいいとは思わなかったんですよ。ジミヘン。そりゃまあ、いちおうギターなんか弾いてたんで、ジミヘンの名前を知らないわけはなかったですが、学生時代にのめり込んでいた『ニルヴァーナ』や『スマパン』と比べると、なんかインパクトを感じなかったんだな。

そう、声が苦手だったんだ。ジミの声って、ジュリーもそうですけど、大人の色香を漂わせている。艶がある。うぅんとかはぁっとかおぉぉんとか切ない声を洩らすようにして歌う。これがなんか、当時の私Photo_2のストライクゾーンから外れてしまっていたんです。ギターの音は尖っていて好きでしたけど。

で、数年前になんとなくウッドストックのビデオをぼけっと観ているときに、出 てきたわけですよ、白いヒラヒラをつけたサイケな衣装に身を包んだジミヘンが。そして演るわけですね、あの歴史的名演、「アメリカ国歌」を。

おお、格好いい!

Img_1255昔は苦手だった声も、

おお、セクシーでいかす!

昔から好きだったギタープレイも、

こりゃ半端じゃないわ、この人、ギターと一体化してますわ。

と、その凄まじい神がかりぶりに土管で殴られたような衝撃を受け、かつての浅はかな自分を鏡に投影して恥じ入り、それ以降、ジミヘンは二人目のわが心の師となったわけです(一人目はニール・ヤング師)。

ジミヘンの場合、そりゃあもう確かに巧いんですけど、演奏技巧の枠では評価しきれないというか、要するにぶっ飛んでいるわけですね、もう。彼のプレイを目の前で観たジェフ・ベックは「これでおれの仕事がなくなる」と思ったそう。

巧いギタリストならこの世に星の数ほどいますけど、その誰もがいまだにジImg_1253 ミヘンのインパクトを突き破れないでいる。この事実に、ジミヘンの色褪せない偉大さを思い知らされるのです。

近代ロック黎明期のあの時代に、歯で弾いたり(結構うまいから驚く)、ギターに火をつけて燃やした挙句、ステージに叩きつけてぶっ壊すというパフォーマンスは誰にも真似できない、というか、そもそも誰も真似しようとは思わないか。観客、呆気にとられてます。見てはいけないものを見てしまったような眼をしていますね、みなさん。

インタビューで「何でステージでギターを燃やすんですか」と訊かれたジミヘンはこう答えます。

「魂の解放さ」、と。

痺れるね、こりゃ。

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再び、ジュリー

Img_1183近年、マスコミへの露出がめっきり減っていたジュリーこと沢田研二氏ですが、今週と来週の二週に分けて、NHKのSONGSという歌番組に出演し、『勝手にしやがれ』などの名曲を披露してくれるそう。こいつはジュリーファンならずとも、必見。

歌謡曲という枠で括られることの多いジュリーですが、その実体はかなりロックです。

特に、若い頃の衣装はパンクってますね。いわゆるビジュアル系の連中は少なからず影響を受けているはず。カラーコンタクトを初めて使ったのもこの人ですし。

しかも、ファッションの焼き直しをしない。斬新なファッションも皆が真似すればただの流行になり下がってしまうことを知っていたジュリーは、常に新しいファッションを模索し、世間をあっと言わせたのであります。本物の洒落者Img_1186 ですよ。

たまたま同じ歌番組に出演した、海賊ルックとジャングルビートで一世を風靡したアダム・アント(Kings of the Wild Frontier と Dog Eats Dog は今聴いても盛り上がる!)を睨みつけたという逸話からも、ジュリーのファッションに対する徹底したこだわりが感じられます。

映画俳優としても目を引く存在ですし、日本のデビッド・ボウイはこの人をおいて他にはいないでしょう。

そういうわけで、みんなでジャパニーズ・ロックの生き証人の今の姿を、しっかりとその眼に焼き付けておきましょう。

『ヘイ・ジュテーム』を歌ってくれ~。

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ジュリー光臨

Photoジュリーこと、沢田研二のリサイタルに行ってきました。

しかし、このリサイタルって言葉、興趣があって好きだな~。ライブとかコンサートとかいうと、酒でも飲めそうなライブハウスやなんとかホールとか、比較的おしゃれな会場が思い浮かびますけど、リサイタルと銘打った瞬間に、どこかの体育館で演りそうな感じが。

それにつけても、ジュリー。我が幼年時代のアイドル。なんと、今年還暦を迎えたというのだから驚きというか、少なからずショック。が、うちの嫁もジュリーの洗礼を受けたくちなので、一度は生ジュリーを体験しておこうと、夫婦そろって八王子まで出向いた次第。

で、ライブのほうは……Img_0894

これが、半端じゃなくよかったです!!! ジュリー自身も言ってましたが、いっときの肥満体形から、だいぶ昔のシルエットが復活していたような。還暦ということで、赤いちゃんちゃんこならぬ、赤いインディアンの衣装をまとって登場。

声も変わらず美しい。全盛期の張りはなくとも、年輪を刻んだ渋みが加わっていていい感じ。高音のかすれ具合とか、かえってセクシーなほど。

この人の声って、ギターでいうと、クォーターチョーキングなんですよね~。微妙に音程をシャープさせて歌うのが抜群にうまい。艶っぽい、という表現がぴったりでしょう。

私の大好きな“ストリッパー”や“サムライ”も演ってくれました! 客席の年齢層はエッフェル塔なみに高いですが、おじちゃんもおばちゃんも総立ちでノリノリ。彼らをここまで熱狂させられるのは、今では、ジュリーかヨン様くらいかってなもんです。

Img_0898 ただ、ちょっと喋りすぎだよ、ジュリー。寡黙でクールな伊達男のイメージがこっぱ微塵に砕け散りました。40分くらい喋ってたんじゃなかろうか。途中からは興が乗ってきたのか、関西弁丸出しでまるで漫談のよう。赤い衣装も手伝って、つんくとイメージがだぶる、だぶる。

が、そんな長尺なトークのあとは、怒涛のヒット曲連発アンコールで絞めてくれるあたり、さすがは熟練のエンターテナー。

いやいや、中身の濃い一夜でした。

年末には東京ドームで5時間コンサートを開催するそうで。まだまだ元気なジュリー。素敵だ。

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ショウは終わらない

トランスレーション猫は結構なクイーン好きで、仕事に行き詰ったときなどフレディの仰々しい歌を聴いて元気をもらい、疲労した脳ミソに渇を入れます。

Photo_2どのアルバムも素晴らしいのでオススメの一枚を選ぶのはビートルズ並みに困難な作業ですが、聴いていると勇気が湧いてくるのは『イニュエンドゥ』でしょうか。なかでもアルバムを締めくくる「ショウ・マスト・ゴー・オン」は死期の迫ったフレディの鬼気迫るボーカルに、盟友の熱い想いに応えるかのようなブライアンの入魂のソロが絡みつく珠玉の一品。「ドント・ストップ・ミー・ナウ」や「永遠のチャンピオン」なども憂鬱な気分を吹っ飛ばしてくれる爽快な定番チューンですが、「ショウ・マスト・ゴー・オン」の精神を高揚させる効果もハンパじゃありません。ついつい拳を作って突き上げてしまい、アドレナリン全開で気分はすっかりフレディ・マーキュリー。

とにかくフレディのボーカルが壮絶です。凄すぎます。音楽を聴いて鳥肌が立ったのはこ03150009 の曲が最初かも。アルバムが発表された当時は「ジューダス・プリースト」やら「メガデス」やらのへビィメタルを聞きあさっていた時期で、全盛期を過ぎていた(と思われていた)クイーンにはさほど入れ込んでいなかったのですが、ヘビメタファン御用達の某バーン誌のクロスレビューで絶賛され高得点を獲得していたのが気になって購入し、一曲目の「イニュエンドウ」のドラマティックな展開に「なんだ、クイーンってハロウィンみたいじゃん!」と衝撃を受け、クイーンの魅力にやられてしまったのを覚えています。

世の中に名曲は数あれど、心の底から震えさせてくれる“本物の名曲”はかぎられています。「ショウ・マスト・ゴー・オン」は初めて聴いたときから十五年以上経った今でもトランスレーション猫の心を揺さぶる魂の一曲。キーが高いのでカラオケで歌いきるのは至難のワザですが。

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迷訳へのいざない

前回は“トランスレーション”に触れることで表題的体面を保ちましたが、今回は“音楽”に触れることで副題的体面を保ってみたいと思います。

テーマはわが心の師、Photoニールヤング氏。

ヤング氏は、カナダはトロント市出身のシンガーソングライターで、60年代のデビュー当時からミレニアムを経て現在まで変わらぬ影響力を持ち続けている稀有なミュージシャンです。夭折して伝説と化す同世代のロックアーティストが多い中で、ヤング氏は、時代と協調し、時代に挑み、時代を先取りすることで世代を超えて新しいファンを獲得してきたモンスター級の存在で……

……などと語っていると、単なる音楽好きのコラムになってしまうので割愛させていただき、“トランスレーション猫”では、ヤング氏の代表曲を独自の解釈で翻訳してみましょう。お題は“川のほとりで”。

川のほとりで(やさぐれバージョン)

  お前がかばってくれんなら 俺もかばってやるさ

  だから隠れてないで出てこいよ ベイビー

  独りでいてもつまんねーし

  どうせなら 荷ケツでひとっ走りしてくれっての

  あの娘なら レインボーブリッジまでぶっ飛ばして

  俺を 厄介払いできたはずなのによう

  川のほとりで

  撃っちまった

  あの娘を撃っちまったのさ

  死んだよ マジで やばいっての

いかかでしょうか。もともと歌詞なんてものはすこぶる主観的で私的なものなので、正しい解釈なんてものは存在しないというか、ファンの数だけ解釈も生まれると思いますし、そうした多彩な解釈を許容するだけの幅がある歌詞が、いわゆる“深い”のであります。そういう意味では、ヤング氏の歌詞はどれもぶっきらぼうでありながらヒジョーに深いですね。

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