むじ~く猫

ジュリー光臨

Photoジュリーこと、沢田研二のリサイタルに行ってきました。

しかし、このリサイタルって言葉、興趣があって好きだな~。ライブとかコンサートとかいうと、酒でも飲めそうなライブハウスやなんとかホールとか、比較的おしゃれな会場が思い浮かびますけど、リサイタルと銘打った瞬間に、どこかの体育館で演りそうな感じが。

それにつけても、ジュリー。我が幼年時代のアイドル。なんと、今年還暦を迎えたというのだから驚きというか、少なからずショック。が、うちの嫁もジュリーの洗礼を受けたくちなので、一度は生ジュリーを体験しておこうと、夫婦そろって八王子まで出向いた次第。

で、ライブのほうは……Img_0894

これが、半端じゃなくよかったです!!! ジュリー自身も言ってましたが、いっときの肥満体形から、だいぶ昔のシルエットが復活していたような。還暦ということで、赤いちゃんちゃんこならぬ、赤いインディアンの衣装をまとって登場。

声も変わらず美しい。全盛期の張りはなくとも、年輪を刻んだ渋みが加わっていていい感じ。高音のかすれ具合とか、かえってセクシーなほど。

この人の声って、ギターでいうと、クォーターチョーキングなんですよね~。微妙に音程をシャープさせて歌うのが抜群にうまい。艶っぽい、という表現がぴったりでしょう。

私の大好きな“ストリッパー”や“サムライ”も演ってくれました! 客席の年齢層はエッフェル塔なみに高いですが、おじちゃんもおばちゃんも総立ちでノリノリ。彼らをここまで熱狂させられるのは、今では、ジュリーかヨン様くらいかってなもんです。

Img_0898 ただ、ちょっと喋りすぎだよ、ジュリー。寡黙でクールな伊達男のイメージがこっぱ微塵に砕け散りました。40分くらい喋ってたんじゃなかろうか。途中からは興が乗ってきたのか、関西弁丸出しでまるで漫談のよう。赤い衣装も手伝って、つんくとイメージがだぶる、だぶる。

が、そんな長尺なトークのあとは、怒涛のヒット曲連発アンコールで絞めてくれるあたり、さすがは熟練のエンターテナー。

いやいや、中身の濃い一夜でした。

年末には東京ドームで5時間コンサートを開催するそうで。まだまだ元気なジュリー。素敵だ。

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ショウは終わらない

トランスレーション猫は結構なクイーン好きで、仕事に行き詰ったときなどフレディの仰々しい歌を聴いて元気をもらい、疲労した脳ミソに渇を入れます。

Photo_2どのアルバムも素晴らしいのでオススメの一枚を選ぶのはビートルズ並みに困難な作業ですが、聴いていると勇気が湧いてくるのは『イニュエンドゥ』でしょうか。なかでもアルバムを締めくくる「ショウ・マスト・ゴー・オン」は死期の迫ったフレディの鬼気迫るボーカルに、盟友の熱い想いに応えるかのようなブライアンの入魂のソロが絡みつく珠玉の一品。「ドント・ストップ・ミー・ナウ」や「永遠のチャンピオン」なども憂鬱な気分を吹っ飛ばしてくれる爽快な定番チューンですが、「ショウ・マスト・ゴー・オン」の精神を高揚させる効果もハンパじゃありません。ついつい拳を作って突き上げてしまい、アドレナリン全開で気分はすっかりフレディ・マーキュリー。

とにかくフレディのボーカルが壮絶です。凄すぎます。音楽を聴いて鳥肌が立ったのはこ03150009 の曲が最初かも。アルバムが発表された当時は「ジューダス・プリースト」やら「メガデス」やらのへビィメタルを聞きあさっていた時期で、全盛期を過ぎていた(と思われていた)クイーンにはさほど入れ込んでいなかったのですが、ヘビメタファン御用達の某バーン誌のクロスレビューで絶賛され高得点を獲得していたのが気になって購入し、一曲目の「イニュエンドウ」のドラマティックな展開に「なんだ、クイーンってハロウィンみたいじゃん!」と衝撃を受け、クイーンの魅力にやられてしまったのを覚えています。

世の中に名曲は数あれど、心の底から震えさせてくれる“本物の名曲”はかぎられています。「ショウ・マスト・ゴー・オン」は初めて聴いたときから十五年以上経った今でもトランスレーション猫の心を揺さぶる魂の一曲。キーが高いのでカラオケで歌いきるのは至難のワザですが。

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迷訳へのいざない

前回は“トランスレーション”に触れることで表題的体面を保ちましたが、今回は“音楽”に触れることで副題的体面を保ってみたいと思います。

テーマはわが心の師、Photoニールヤング氏。

ヤング氏は、カナダはトロント市出身のシンガーソングライターで、60年代のデビュー当時からミレニアムを経て現在まで変わらぬ影響力を持ち続けている稀有なミュージシャンです。夭折して伝説と化す同世代のロックアーティストが多い中で、ヤング氏は、時代と協調し、時代に挑み、時代を先取りすることで世代を超えて新しいファンを獲得してきたモンスター級の存在で……

……などと語っていると、単なる音楽好きのコラムになってしまうので割愛させていただき、“トランスレーション猫”では、ヤング氏の代表曲を独自の解釈で翻訳してみましょう。お題は“川のほとりで”。

川のほとりで(やさぐれバージョン)

  お前がかばってくれんなら 俺もかばってやるさ

  だから隠れてないで出てこいよ ベイビー

  独りでいてもつまんねーし

  どうせなら 荷ケツでひとっ走りしてくれっての

  あの娘なら レインボーブリッジまでぶっ飛ばして

  俺を 厄介払いできたはずなのによう

  川のほとりで

  撃っちまった

  あの娘を撃っちまったのさ

  死んだよ マジで やばいっての

いかかでしょうか。もともと歌詞なんてものはすこぶる主観的で私的なものなので、正しい解釈なんてものは存在しないというか、ファンの数だけ解釈も生まれると思いますし、そうした多彩な解釈を許容するだけの幅がある歌詞が、いわゆる“深い”のであります。そういう意味では、ヤング氏の歌詞はどれもぶっきらぼうでありながらヒジョーに深いですね。

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