とら猫夢診断

とら猫夢診断・その3

_6197535_2こんな夢を見た。

私は一人、遊園地のゲームコーナーのような場所に立っている。

背後から近づいてくる影あり。

と、私の背丈と同じくらいのバカでかい缶ビール(たぶん発泡酒でしょう、ええ)が、私の頭めがけて力いっぱい振り下ろされた。巨大缶ビールの底を頭から突き破った私の体は、すっぽり缶ビールの中に収まってしまった。

当然、私はムカついた。

で、両手両足を槍のようにトランスフォームさせて缶ビールの内側から伸ばし、怪物くんのフランケンになったつもりでフンガーと、缶ビールのアルミの薄壁をぶち抜いた_6197548

それから、頭のてっぺんでプルタブをぐいぐいやって内側からプシュッと押し開けた。

缶ビールから頭と四肢を出して立ちすくむ私。けっこう情けない姿である。

ぶち破った穴から、琥珀色のビールが ぴゅーっと噴水のように弧を描いて放出されている。

_6197689人とおぼしき影はもう、どこにも見当たらなかった。

そこへ、第三者が近づいてきて耳打ちする。

「あなた、まずいですよ」

「まずいって何が」

「隠し撮りされました」

「え!」

「今から一部始終をワイドショーで放映するそうですよ」

焦った私は、缶ビールを被った格好のま_6187142_2ま、ワイドショーの映像をこの目で確かめるべく、どこへともなく走り去っていった……

≪とら猫夢診断≫

この夢は、あなたが今、仕事、恋愛、趣味、なんでもかまいませんが、人生の何らかの場面において壁にぶち当たっており、それをなんとか乗り越えたいと思っている心の現れでしょう。

この夢では、「缶ビールのアルミ容器」がそうした壁を象徴しています。

_6197465は、なぜ、「缶ビールのアルミ容器」なのか?

説明するまでもありませんね。

あなたは最近、カゼで体調を壊して大好きなビールを控えていたそうですから、潜在的なビールへの渇望が、こうした心象を見させたのでしょう。

最後の部分で、あなたは一部始終を「隠し撮り」されていたことを「まずい」と感じています。

これは、あなたの心に蟠る何らかの「やましさ」の象徴に他なりません。こう した_6186786「やましさ」は心を蝕む毒です。一刻も早く表面化させて真っ向から向き合い、取り除くのが望ましいでしょう。

このままでは碌なことになりません。犬のフンを踏んづけ、ドブに嵌まり、財布を落として半べそをかくことになるでしょう。

では、また次回。

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クマに喰われるくらいなら爆風スランプ

Img_2801友人がクマに襲われた。

といっても、夢のなかの話である。しかし、夢のなかとはいえ、友人がクマに襲われるのを何もできずに眺めているのは心痛の極みで、そんな夢を見てしまう私ってなんてひどい奴なんだと自分を責めずにはいられない。

状況はこうだ。

舞台は砂漠のどまんなか。砂漠にクマがいるなんて珍妙な話だが、まあ、近くの動物園かサーカス団から脱走してきたのかもしれない。

友人はクマと激しくガンを飛ばし合っている。Img_2809

私は何をしているのかといえば、アメリカはワイオミング州に「デビルズタワー」という巨大な柱状の岩があるが、ちょうどあんな感じに隆起した台地のてっぺんで心配そうに下を見ている。

高みの見物かよ。ずるいね、私。

と、右手からクマがもう一匹やってきた。友人も、そりゃねーよ、といった感じで、半ば諦めたような虚ろな顔つきになっている。

Img_2682なんとかしなければ、と私は思った。今、手を打たないと、友人は確実に食い殺される。ふと足元を見ると、銃が落ちていた。私はそれを拾って眼下のクマに銃口を向けた。

が、クマは後ろ脚で立って友人と取っ組みあいを演じており、うまく狙いが定まらない。気づけば、もう一匹のクマもすぐそこに迫っている。

絶体絶命だ。

クマと友人は柔道の組み手争いみたいなことになっていて、今、銃を撃てば、弾が逸れて友人を殺してしまいかねない。Img_2370

だが、撃たねばチャンスはない。ええい、ままよ。

私は眼をつぶって引き金を引いた。パン、と乾いた音がした。

と、その音が呼び水となったのか、原因はよくわからないが、突如としてハリウッド映画もびっくりの核爆発がどっかーんと起こった。二匹のクマも友人も爆風に呑まれて人形みたいに吹っ飛んだ。砂漠は跡形もなく消し飛び、照明が落ちたかのように辺りが黒一色に染まった。

私は柱状の岩のてっぺんで唖然としていた。

夢から覚めた私もベッドで唖然としていた。

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クマと炬燵

「クマがいるから見といて」

Img_0005 出がけに、妻はそう言った。鎮静剤で眠らせてあるけど、もうすぐ目を覚ます時間だから、と。炬燵でごろごろしていた私は妻に言われるがまま、ああ、わかった、と気のない返事をした。妻は出ていった。

炬燵から体を起してみた。狭いワンルーム(キューブタイプというのだろうか)だが、不思議と息苦しさは感じない。むしろ、どこまでも広がっていくような感覚を抱かせる形状だ。何の気なしにテーブルの向こうに眼をやると、黒い物体がうごめいていた。一段高くなった床の間に毛むくじゃらがImg_0006寝転んでいる。

あ、クマか。なるほど、鎮静剤が効いているらしい。かすかに息を洩らしながら、丸めた背中をこちらに向けて寝入っている。ふーん、クマって意外と小柄なんだな。全身がまっ黒な松の葉のような毛で覆われていた。それらが寝息に合わせてリズミカルに、ゆっくりと上下する。怖さはなかった。

Img_0008 と、クマがむくりと起き上った。鎮静剤が切れたのだろうか。それとも、端からそんなものは注射されていなかったのか。だとしたら、これは妻の陰謀だろうか? 

そうやって思いを巡らせていると、クマがくるりと振り向いた。少年時代に七夕の夜店で見かけた、ひょっとこの面に似た愛嬌のある顔をしていた。しかも、前歯が二本、ビーバーのように突き出ていた。

寝起きのせいだろうか、クマは私に気づいていない様子で、何のためらいもなく、慣れた所作で頭から炬燵の中にするすると入っていった。私は炬燵から足を出した。万が一、咬まれたりしたら大変だ。笑える顔をしていようがいまいが、腐ってもクマだ。私を暗殺するために送り込まれた刺客かもしれないのだ。

クマは炬燵の中をするすると這い進むと、反対側から(つまり、私がごろごImg_0007 ろしていた側から)にゅっと丸い顔を出した。

さすがに、クマは驚いたようだった。まさか、炬燵を出たら自分以外の動物がいるとは思わなかったのだろう。元来、クマは臆病な動物なのだ。丸い顔に光るつぶらな瞳はさらに丸くなり、突き出した前歯は小刻みに震えていた。

それにしても丸い顔だ。やはり、怖さはない。慣れてしまえば、クマも猫も変わらないのだろう。結局のところ、世界はひとつなのだ。

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