とら猫夢診断・その3
私は一人、遊園地のゲームコーナーのような場所に立っている。
背後から近づいてくる影あり。
と、私の背丈と同じくらいのバカでかい缶ビール(たぶん発泡酒でしょう、ええ)が、私の頭めがけて力いっぱい振り下ろされた。巨大缶ビールの底を頭から突き破った私の体は、すっぽり缶ビールの中に収まってしまった。
当然、私はムカついた。
で、両手両足を槍のようにトランスフォームさせて缶ビールの内側から伸ばし、怪物くんのフランケンになったつもりでフンガーと、缶ビールのアルミの薄壁をぶち抜いた
。
それから、頭のてっぺんでプルタブをぐいぐいやって内側からプシュッと押し開けた。
缶ビールから頭と四肢を出して立ちすくむ私。けっこう情けない姿である。
ぶち破った穴から、琥珀色のビールが ぴゅーっと噴水のように弧を描いて放出されている。
そこへ、第三者が近づいてきて耳打ちする。
「あなた、まずいですよ」
「まずいって何が」
「隠し撮りされました」
「え!」
焦った私は、缶ビールを被った格好のま
ま、ワイドショーの映像をこの目で確かめるべく、どこへともなく走り去っていった……
≪とら猫夢診断≫
この夢は、あなたが今、仕事、恋愛、趣味、なんでもかまいませんが、人生の何らかの場面において壁にぶち当たっており、それをなんとか乗り越えたいと思っている心の現れでしょう。
この夢では、「缶ビールのアルミ容器」がそうした壁を象徴しています。
説明するまでもありませんね。
あなたは最近、カゼで体調を壊して大好きなビールを控えていたそうですから、潜在的なビールへの渇望が、こうした心象を見させたのでしょう。
最後の部分で、あなたは一部始終を「隠し撮り」されていたことを「まずい」と感じています。
これは、あなたの心に蟠る何らかの「やましさ」の象徴に他なりません。こう した
「やましさ」は心を蝕む毒です。一刻も早く表面化させて真っ向から向き合い、取り除くのが望ましいでしょう。
このままでは碌なことになりません。犬のフンを踏んづけ、ドブに嵌まり、財布を落として半べそをかくことになるでしょう。
では、また次回。
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