とら猫らーめん道

鎌倉らーめん道中・其の壱

Pa071795先日、所用で鎌倉に出かけた。

鎌倉を訪れるのは数年ぶりのことで、せっかくだから、ラーメン屋を梯子することにした。

なんでか。

ラーメンが好きだから。へへへへへへ。

てなわけで、一軒目。

★晴雨庵★_a071847

地元で「老舗」と呼ばれる店である。路地にひっそりと佇むその店構えはこじんまりとした料亭のようで、「ラーメン」の四文字が躍る暖簾が掛かっていなければ、ラーメン屋とは気づかないだろう。

この「老舗」。ラーメン的にはリスクが高い。

ラーメン的に浅学な人_a071863は「長く続いているから美味いはず」と考えがちだが、こういう姿勢で「老舗」に挑むと、手ひどいしっぺ返しを食らう。

なぜなら、店は「美味い」からという理由だけではそう長くは続かない。「安いから」「立地がいいから」「店主がフレディー・マーキュリーに似ているから」等々、実に様々な要因が絡んでくる。

確かに、味の良さで続いている店もあるが、その一方で、味は凡慮でも、安さや使い勝手の良さで繁盛している店もあるわけだ。

時代に流されることなく、毅然とそこに在り続ける「老舗」は、変わらないことの美学を教えてくれる愛すべき存在である。

だが、愛は人の目を狂わせる。我々はそうやって頑張ってきた「老舗」を、人情として、ついつい応援したくなってしまう。

勢い、「老舗」に対する世評は甘_a071816くなる。

長い歴史を持つ「老舗」はおらが街の誇り。「味」という単純な尺度では測りきれない別格なのだ。

老舗なのに味がいまいち、という一見すると矛盾する事態が起こるのはこのためである。「老舗」は店である以前に街の一部なんですね。

しかし、しかし、しかし。

私とてラーメン_a081943好きの端くれ。鎌倉を敵にまわすことを恐れて「晴雨庵」を評価しなかったら、一生、自分を許せない。店の歴史は重い。敬意を表するが、それでも味。味が大事なのだ。

で、食した感想は。

なんかフツー。安さで45点。

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隣の常連らしき客はラーメンに酢をどぼどぼかけてました

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